
富山市八尾町石戸の市道路肩で、アスファルトを突き破って伸びた“ど根性スイセン”が黄色いつぼみをつけている。
スイセンは、2003年12月に82歳で亡くなった近くの武部よしいさんが植え、毎年、約10株が花を咲かせていた。路肩の地面はその後、舗装されたが、昨年3月頃、アスファルトの一部が起きあがるようにしてスイセンが芽を出した。
昨年は花を咲かせなかったが、今年は今月中旬頃につぼみをつけた。武部さんの長男、善徳さん(64)は「スイセンが、母をしのんでたくましく生えてきたのかも」と話し、開花を心待ちにしている。
(2009年3月28日19時27分 読売新聞)