2009年05月13日

吾輩らネコ社員、事故はまだない 岡山の運送会社で表彰

OSK200905110038.jpg机の上でくつろぐポート(左)と社員のひざの上のトランス=岡山市中区新築港

 吾輩(わがはい)らはネコである。茶のトラ模様が「トランス」、黒毛が「ポート」と、名前もちゃんとある。岡山市にある運送会社「両備トランスポート岡山」のれっきとした「社員」だ。吾輩らの入社以来、会社では無事故が続き、その功績でニャンと社内表彰も受けたのだ。

 吾輩らは、06年の寒い時期、流浪の末に会社近くにたどり着いた。従業員や運転手らが弁当を分け与えてくれるので、居心地が良くて住み着いた。

 こんな野良ネコの生涯が一転したのは08年1月だった。会社が属する両備ホールディングスの社長さんが視察に訪れた時に、吾輩らもそろって玄関で出迎えた。すると、社長さんが律義な吾輩らの姿を気に入ってくれて、入社を許してくれた。肩書も「安全管理夜回り担当委員」とちゃーんともらった。

 あの人気の「たま駅長」を誕生させた和歌山電鉄も同じグループの会社だからか、社長も「しっかりかわいがるように」と指示してくれて、暮らし向きはすこぶる改善された。事務所の中にすみかが用意され、給料代わりに毎日キャットフードがもらえるようになった。

 昼間は女性社員のひざの上やパソコンのキーボードの上で居眠りもするけど、もちろん役にも立っている。夜には当直の社員の相手もするし、気が向けば社内を見回って、目も光らせている。

 そのうえ、吾輩ら自身も驚いたのが、わが社の事故がとっても減ったことだ。吾輩らが来た08年1月以来、会社の約65台のトラックが起こした事故は16カ月間、ゼロ。約530台あるというグループの貨物輸送部門全体でも08年の1年間で、前年の約4割まで事故が減ったんだ。

 グループからは「無事故は、2匹の癒やし効果が大きい」として、優秀な社員に贈られる「トップランナー賞」を今年2月に授かった。たま駅長も07年12月に受賞した名誉ある賞ニャンである。

 吾輩らの世話係、分島英子さんも「まとわりつかれたり甘えて鳴かれたりすると、なんだかほっとするんです。貢献ぶりはたま駅長に負けませんよ」とほめてくれているんだから、ネコの人生も捨てたもんじゃない。

2009年5月13日9時58分 asahi.com
posted by obaco at 09:58| いきもの | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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