2006年07月11日

W杯決勝 ベテランたちが力尽き…敗退の流れに 仏

20060711-00000003-maip-spo-view-000.jpg 【イタリア・フランス】延長後半5分、フランス・ジダンが退場処分になり、キャプテンマークをはずしピッチを後にする=五輪スタジアムで9日、森田剛史写す

 2大会ぶり2度目の優勝を目指したフランスははPK戦の末に涙を飲んだ。

 ドメネク監督が「今大会で我々を支えてくれた」と評したジダンがイタリアDFマテラッティの挑発に乗って頭突きをして退場。守備的MFとして中盤を支えてきたビエラは後半11分に左太もも裏を痛めて交代していた。PK戦ではチーム最年長の35歳のバルテズが1本も止めることができずに、ゴールポストに寄りかかってぼう然とした。大会前の低評価から一転して決勝まで進んだ立役者のベテランたちが力尽きたとき、フランスは敗退へ流れていった。

 ドメネク監督が「我々は、大会中に力を上げていった」と振り返るように、フランスの復活の歩みは力強かった。98年フランス大会、00年欧州選手権を制覇した当時を知るベテランが、往年の戦い方を示すことでチームは調子を上げていった。ただ、粗削りな右サイドMFのリベリを除いては、この大会で発掘できた若手は少ない。今後もまた苦しい戦いに逆戻りすることも予想される。

 成果もあった。自分たちを信じることこそ最大の武器であることと再認識したことだ。勝つことでチームはまとまり、ドメネク監督は「私の仕事は試合前に激励をすることぐらい」と話すようになった。自己犠牲をいとわない団結力はフランスの特徴でもあり、この雰囲気が出てきたときは強い。「選手たちはこの大会で達成したことを忘れないでほしい」とドメネク監督は振り返る。

 昨年、同国では悲しい事件が相次いだ。人種差別や貧困によって移民系の若者による暴動が相次いだことだ。移民系の選手を多く抱えるフランスが98年大会で優勝したことは、社会の雰囲気にもたらした影響が大きかった。この「復活」で再び社会を明るくすることになるだろうか。【小坂大】

(毎日新聞) - 7月11日10時22分更新
posted by obaco at 10:22| WC2006 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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